摘要 |
過度なせん断力を強化繊維に与えることなく、強化繊維の偏在を解消できる射出成形方法を提供する。本発明の繊維強化樹脂の射出成形方法は、加熱シリンダ201の内部の射出完了位置よりも下流側に樹脂溜まり領域を設け、先行するサイクルの射出工程において、樹脂溜まり領域を占める溶融樹脂Mrに射出圧力を付与し、後続のサイクルの可塑化工程において、樹脂溜まり領域を占める溶融樹脂Mrにせん断力を付与する。樹脂溜まり領域を占める溶融樹脂Mrに高圧な射出圧力を付与することにより、塊状となっている強化繊維Fの内部に溶融樹脂Mrを含浸させる。次いで、後続のサイクルの可塑化工程において、せん断力を付与することにより、強化繊維Fの分散を促進する。 |