長さ調節可能なコネクティングロッド

摘要

本発明は、往復ピストン機械、特に内燃機関のための長さ調節可能なコネクティングロッド（１）であって、小径のコネクティングロッド穴（２）を備えた少なくとも一つの第一ロッド部（６）と、大径のコネクティングロッド穴（４）を備えた第二ロッド部（９）とを有し、二つのロッド部（６、９）が互いに向かって、及び／又は互いの中へ、入れ子状に移動可能であり、第二ロッド部（９）は案内シリンダ（８）を形成するとともに、第一ロッド部（６）は案内シリンダ（８）内において長手方向に変位可能であるピストン部材（７）を形成し、ピストン部材（７）の大径のコネクティングロッド穴（４）に対向する側において、第二ロッド部（９）とピストン部材（７）との間に第一高圧室（１０）が設けられ、この第一高圧室に少なくとも一つの第一油路（２０）が通じており、この第一油路に、特に、第一高圧室（１０）の方向に開く第一逆止弁（２１）が設けられ、第一高圧室（１０）から少なくとも一つの第一戻り油路（２２）が延出しており、その第一戻り油路の流出断面が、制御弁（１３）によって第一位置において閉塞可能であるとともに、第二位置において開放可能であり、好ましくは、制御弁（１３）は、コネクティングロッド（１）の第二ロッド部（４）の収容ボア（１４）内において軸方向に変位可能な制御ピストン（１５）を備えており、この制御ピストンは、特に、戻しバネ（１６）によって第一位置に移動可能であるとともに、作動力によって戻しバネ（１６）の力に抗して第二位置に移動可能である、コネクティングロッドに関する。圧縮比の変更をできるだけ簡単にするために、本発明によるピストン部材（７）は、複動型のピストンとして構成されている。