摘要 |
制御部(30)に内蔵された測定条件記憶部(31)には、前段四重極マスフィルタ(3)における質量走査の走査速度とCIDガス供給圧との関係を示すCIDガス条件テーブル(31a)が格納される。走査速度が大きいと、コリジョンセル(4)内でのCIDガスとの衝突によるイオンの速度低下の影響が相対的に大きくなる。そこで、マススペクトル上のピークの波形形状の崩れが小さく極力イオン強度が高くなるように、走査速度毎に適切なCIDガス供給圧を予め調べてCIDガス条件テーブル(31a)に記憶しておく。目的試料の測定時には、プリカーサイオンスキャン測定モード等が指定されると、CIDガス条件テーブル(31a)に基づき、そのときの走査速度に応じたCIDガス供給圧を求めCIDガス供給部(8)を制御する。これにより、走査速度に拘わらず、ピーク分離能が高く感度も良好なマススペクトルを得ることができる。 |