摘要 |
脊髄小脳変性症の治療又は予防を可能とする化合物を提供することを課題とし、脊髄小脳変性症1型(SCA1)モデルバエを用いたスクリーニング等による解析を行った。その結果、脊髄小脳変性症の病態を回復させるタンパク質として、RPA1、PNKP、XRCC3、XRCC4、CCNH、POLE、POLH及びPER1を同定した。一方、前記病態を悪化させるタンパク質として、CHK1、LIG3、FEN1、LIG1、ERCC5、XAB2、ERCC2、DMC1、RECQL5、MUS81、EME1、SPO11及びBLMを同定した。また、SCA1の病因となるATXN1は、RPA1、BRCA1及びBRCA2に結合することによって、これらタンパク質の活性が抑制され、前記病態が生じていることを明らかにした。 |