鎖状構造による金属酸化物の表面修飾

摘要

本発明の目的は、極性有機系において顕著な増粘効果を特徴とするが、それでも、その中に容易に分散することができ、およびアルカリ性反応性基を含有する媒体中であっても保存安定性の高い分散体の作製に用いることができる表面修飾金属酸化物を提供することである。この目的は、一般式Ｒ１Ｒ２Ｒ３ＳｉＯ１／２（Ｍ）およびＲ４Ｒ５Ｓｉ（Ｏ１／２）２（Ｄ）の基を含有する微粒子状ナノ構造金属酸化物（式中、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、およびＲ５は、各々、１〜２４個のＣ原子を含有する一価の炭化水素基であり、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、およびＲ５は、同一であっても、または異なっていてもよい）を提供することによって達成される。また、金属酸化物の表面を修飾するためであり、金属酸化物が一般式Ｒ１Ｒ２Ｒ３Ｓｉ（ＯＳｉＲ４Ｒ５）ｍＸの一官能シロキサンで処理されることを特徴とする方法（Ｘは、反応性基であり、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、およびＲ５は、各々、１〜２４個のＣ原子を含有する一価の炭化水素基であり、ｍ＝０〜５０であり、ならびにＲ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、およびＲ５は、同一であっても、または異なっていてもよい）も記載される。本発明に従って表面修飾された提供される微粒子状金属酸化物は、接着剤、シーラント、およびコーティングの流動特性を制御するために、エラストマーの機械特性を改善するために、またはトナーもしくは粉体コーティングなどの粉体の帯電および流動特性を制御するために用いることができる。