摘要 |
異なる複数のイオン種のm/zがごく近いために分離してプリカーサイオンとして設定できない場合でも、そのイオン種毎のMS2スペクトルを得ることを目的とする。ターゲットとするm/zの近傍で、所定m/z範囲(2×ΔM)のプリカーサイオン選択用ウインドウを所定ステップ幅(Δm)ずつずらした複数のウインドウをプリカーサイオン選択条件として定める。同一試料について各ウインドウに対するMS2分析を実行すると、ウインドウの中心m/zの変化に応じてMS2スペクトルに現れるプロダクトイオンピークの強度が変化する。この強度変化からプロダクトイオンがプリカーサイオンとして選択された複数のイオン種のいずれに由来するのかを判定し、その判定結果に基づいてプロダクトイオンを振り分けて各イオン種に対応するMS2スペクトルを再構成する。 |