摘要 |
【課題】チオシアン酸アンモニウムを用いた方法よりも高濃度の水素を鋼材に短時間で添加でき、チオシアン酸アンモニウムを用いた水素脆化評価試験と同じ促進機構で水素を添加できる水素脆化試験溶液、それを用いた水素チャージ方法及び水素脆化試験方法を提供する。【解決手段】酢酸と酢酸ナトリウムからなる酢酸緩衝溶液とチオシアン酸アンモニウムを含み、かつ試験前の溶液pHが4.0〜5.0で、溶液中のチオシアン酸アンモニウム濃度が0.1〜1.4mol/Lかつ酢酸濃度が0.06〜0.8mol/Lである水素脆化試験溶液、及び前記溶液に温度30℃〜55℃でかつ試験中の温度変化を設定温度に対して±2℃以内に保持して試験材を浸漬し、試験材中の水素濃度を高める水素チャージ方法、ならびに、前記水素チャージ方法で試験材に水素をチャージし、試験材の破断時間や割れの発生状態で水素脆化特性を評価する水素脆化試験方法である。【選択図】なし |