摘要 |
150℃でポリエチレンテレフタレート(PET)に匹敵する低収縮率を有し、高剛性である延伸ポリプロピレンフィルムを提供する。延伸ポリプロピレンフィルムは、フィルムを構成するポリプロピレン樹脂が以下の要件(a)〜(c)を満たすプロピレン系重合体を用いた延伸フィルムであり、かつ、以下の要件(d)及び(e)を満たす。(a)メソペンタッド分率が96%以上である。(b)プロピレン以外のコモノマーの含有量が0.5モル%以下である。(c)メルトフローレート(MFR)が0.5g/10分以上、20g/10分以下である。(d)広角X線散乱法により測定されるポリプロピレンのα型結晶の110面の散乱強度を方位角に対してプロットした時の最大ピークの半値幅が30度以下である。(e)示差走査熱量計を用いて昇温速度20℃/分で測定された融解吸熱ピーク面積(全融解熱)が115J/g以上であり、かつ、150℃以下の面積(150℃融解熱)の全融解熱に対する比(150℃融解熱/全融解熱)が0.12以下である。 |