摘要 |
【課題】溶銑予備処理後のSe濃度を確実に0.0002mass%未満に制御することができる溶銑の脱Se処理方法を提案する。【解決手段】溶銑予備処理前、溶銑予備処理中および溶銑予備処理後の少なくとも1の段階の溶銑から採取した試料のSe濃度を分析し、そのSe濃度の分析値に基づいて、その後の脱Se処理の要否またはその後の脱Se処理条件を決定する溶銑の脱Se処理方法において、上記Se濃度を、溶銑から採取した試料を酸で加熱分解して酸性溶液とする酸性溶液化工程と、該酸性溶液化工程で得られた酸性溶液に還元剤および塩酸を接触させて、酸性溶液中のSeをSe水素化物ガスとする水素化工程と、該水素化工程で生成したSe水素化物ガスを誘導結合プラズマ質量分析装置に導入してSe濃度を定量するSe濃度分析工程を有する水素化物発生−誘導結合プラズマ質量分析法で分析する溶銑の脱Se処理方法。【選択図】図1 |