摘要 |
不活性ガス雰囲気又は真空雰囲気での加熱のための設備を始めとして、金属Ca等の還元剤や溶融塩電解のための設備及び電力を必要とせず、しかも、1050℃までの加熱で十分であって連続的な操業も可能なAl−Sc系合金の製造に適した方法を提供する。金属アルミニウム(Al)と、融点が反応温度よりも低くて密度が反応温度で溶融金属アルミニウムの密度の70〜95%の範囲内である金属フッ化物塩と、スカンジウム化合物とを反応容器内に装入し、反応系を反応温度700〜1050℃まで昇温させて溶融金属アルミニウムからなる下層の溶融金属層と金属フッ化物塩及びスカンジウム化合物が溶融した上層の溶融塩層とを形成し、溶融塩層側に生成したスカンジウムイオン(Sc3+)を溶融金属層側に移行させてAl−Sc系合金を製造する方法である。 |