摘要 |
本発明の課題は、Wntシグナル阻害作用を有する低分子有機化合物を提供することである。その解決手段としての本発明のWntシグナル阻害剤は、アゾール系抗真菌剤を有効成分とすることを特徴とするものである。本発明のWntシグナル阻害剤は、Wntシグナルの異常な活性化によって引き起こされる疾患や症状の予防や治療、具体的には、大腸癌などの癌の予防や治療、腺腫(ポリープ)の発生や成長や癌化の予防や治療などに用いることができる。また、本発明のWntシグナル阻害剤は、単独で、または、Wntシグナルに対して活性化作用を有する分子量が1000以下の低分子有機化合物と組み合わせ、胚の発生や分化の制御のために用いることもできる。 |