摘要 |
本発明の目的は、投与時には流動性が高いゲル状を示し、切開・縫合した部位に投与した後には流動性が低いゲル状を示すように、経時的に流動性が変化するように設計された癒着防止材を提供することである。使用時に水性溶媒と混合して使用される粉末状の癒着防止材であって、アルギン酸及び/又はその塩を含有し、且つ水性溶媒との混合後5分間の時点では37℃での粘度が70mPas・s以下であり、混合後60分間の時点では37℃での粘度が120mPas・s以上になるように水性溶媒と混合して使用されるように設定された癒着防止材は、臨床現場で使用時に水性溶媒と混合すると、投与する際には流動性が高い状態を保持し、切開・縫合した部位に投与した後には流動性が低くなり、優れた操作性と癒着防止効果を両立できる。 |