摘要 |
【課題】 人工合成したE3を有効成分とする、抗癌剤選択支援剤、癌診断薬、および天然E3と拮抗する阻害剤を提供する。【解決手段】ユビキチン−プロテアソームシステムにおいて特定の疾患に関連する生体内のE3のヘリックス領域を含むアミノ酸配列の配列データを用意し、その配列を全く別のタンパク質の一部として導入したものを分子設計して人工合成することにより、特定の疾患に関連付けた人工合成疑似E3を作製する。E2との結合において生体内のE3と競合するようにし、生体内の天然E3に対するE3拮抗剤となる阻害剤とする。また、E2との結合の多寡によりE2の活性を評価し、特定の疾患の罹患の有無およびその箇所を推測する疾患診断薬とする。また、ユビキチン−プロテアソームシステムの関与の割合の大きさを判定し、投与に適した抗癌剤の選択を支援する抗癌剤選択支援剤とする。【選択図】 図3 |