エタノールを生産するとともにメタノールを併産するための方法

摘要

本発明は合成ガスと酢酸エステルと共供給を反応原料として用い、１つの反応器内において１種の触媒を用いてエタノールを生産するとともにメタノールを併産する方法を提供する。より具体的には、本発明は、酢酸エステル及び合成ガスを含有する原料ガスを、触媒が充填された反応器に通過させて、反応温度が１５０〜３５０℃、反応圧力が０．１〜２０．０ＭＰａ、反応体積空間速度が１００〜４５０００ ｍｌｇ−１ｈ−１、酢酸エステルの質量空間速度が０．０１〜５．０ｈ−１の条件下でエタノールを生産するとともにメタノールを併産し、前記触媒の活性成分は亜鉛及び／又はアルミニウムのいずれか、及び銅である、エタノールを生産するとともにメタノールを併産するための方法を提供する。本発明の方法により、一酸化炭素のメタノールへの転化生成を大いに促進しながら、極めて高い酢酸エステル水素化活性を確保している。また、本発明の方法は、エタノールを生産しながら一定量のメタノールを併産し、エタノールとメタノールとの割合が調節可能であり、製品の自由度を向上している。