摘要 |
【課題】複数のステンレス鋼材を素材としてこれを積層後熱間圧延して極厚ステンレス鋼板を製造する場合において、圧着面の密着性を確実に担保する製造法およびその製造法を用いて製造した製品を提供することを課題とする。【解決手段】複数のステンレス鋼材を積層した積層材を熱間圧延することによって製造された、厚さ50mm以上200mm以下の極厚ステンレス鋼板であって、前記積層させたステンレス鋼材同士の圧着面の一部を含むように厚さ方向に採取した引張試験片を用いた引張試験による絞り値が25%以上であることを特徴とする極厚ステンレス鋼板。前処理として圧着面のスケールを除去し、圧着面の厚さ方向位置が表面からの距離で0.375t以下(tは積層材の全厚)もしくは熱間圧延の各パスにおいて下記の(1)式を満たすように積層し、界面を真空引きした後、圧減比2以上で熱間圧延する。{h0/(2hB)}>1+0.1{(1/S)−1}1.143・・・・(1)ただし、S=2√{R(h0−h1)}/(h0+h1)ここで、hB:圧着面の位置、R:圧延ロール半径、h0:各パスの入側板厚、h1:各パスの出側板厚【選択図】なし |