摘要 |
実施形態の熱中性子検出装置のシンチレータユニットは、γ線あるいは荷電粒子の入射により発光するシンチレータ層と、シンチレータ層のγ線あるいは荷電粒子の入射側に積層され、入射した熱中性子と核捕獲反応を起こして前記荷電粒子を生成する核捕獲反応材料としての6Liの化合物を含む第1セル領域及び前記核捕獲反応材料を含まない第2セル領域と、がγ線あるいは荷電粒子の入射面に沿って、二次元的に分散配置された核捕獲反応層と、を備え、光センサアレイユニットは、シンチレータユニットのシンチレータ層側に配置され、第1セル領域及び第2セル領域のそれぞれに対応づけて発光量を検出可能とされているので、第1セル領域に対応する発光量と、第2セル領域に対応する発光量との、差を求めることで、熱中性子の照射量(中性子線束)を正確に検出することが可能となる。さらにシンチレータユニットを、光センサアレイユニットにおける第1セル領域及び第2セル領域の受光位置が交互に入れ替わるように検出の動作と同期して駆動することで、2次元面内もれなく全面にわたって、熱中性子の照射量を検出できる。 |