楽器用青銅合金及びそれを用いた打楽器

摘要

【課題】本発明は、Ｚｒを添加することで、高強度で加工性を有するとともに優れた音響特性を備えている楽器用青銅合金を提供することを目的とするものである。【解決手段】本発明に係る楽器用青銅合金は、Ｓｎ：１８質量％〜２６質量％、Ｚｒ：０．０００５質量％〜０．２５質量％を含有し、残りがＣｕ及び不可避不純物からなる成分組成を有する。こうした成分組成とすることで、高強度で加工性を有する楽器用青銅合金が得られる。また、図6Aに示す周波数分析結果をみると、実施例１３では、比較例２に比べて高調波成分が増加するとともに低周波についても増加しており、打音の複雑さ、重厚感、聞き取りやすさといった音質の向上が得られているのがわかる。【選択図】図6A