摘要 |
外周面の耐摩耗性を確保できると共に、シリンダ傷及びスカッフの発生を抑制できるピストンリングを提供する。ピストンリング(1)では、本体部(2)における外周面(2d)に硬質皮膜(11)が形成され、ボア内周面(21a)に対する耐摩耗性が確保されている。また、硬質皮膜(11)には、本体部(2)の側面(2b)側に偏在して硬質皮膜(11)の他の部分よりも表面粗さの大きい粗面(12)が本体部(2)の周方向に沿って形成されている。粗面(12)は、オイル(23)との親和性が硬質皮膜(11)の他の部分よりも高く、オイルポケット(P)として機能する。このため、ピストンの上昇時にオイルポケット(P)にオイル(23)が厚く溜まり、ピストンの下降時にオイル(23)が厚く溜まった状態でピストンリング(1)がシリンダ(21)のボア内周面(21a)を掻き下げるので、ボア内周面(21a)への傷及びスカッフの発生を抑制できる。。 |