Ｔ細胞特異的代替的ｐ３８活性化経路の阻害剤および使用法

摘要

Ｔリンパ球では、ｐ３８マイトジェン活性化プロテインキナーゼ（ＭＡＰＫ）は、チロシン３２３におけるリン酸化を伴う代替的経路を介して活性化され得る。Ｔ細胞においてチロシン３２３リン酸化ｐ３８に結合しこれを阻害するために必要とされる増殖停止およびＤＮＡ損傷誘導性アルファ（Ｇａｄｄ４５α）タンパク質の最小領域の同定が、本明細書で開示される。開示されるＧａｄｄ４５αポリペプチドは、Ｔ細胞受容体刺激に応答したＴ細胞の増殖を阻害し、Ｔｈ１細胞またはＴｈ１７細胞へのＴ細胞の分化を阻害し、炎症促進性サイトカインの産生を阻害し、腫瘍形成および膵臓がんなどの炎症性がんの増殖を低減させる。