摘要 |
有機EL素子1は、陽極2および陰極6と、バッファ層4と、陽極2とバッファ層4との間に設けられ、第1の価数である+3および第2の価数である+2を取り得るNiの酸化物NiOを含むホール注入層3とを備える。ホール注入層3において、価電子帯上端とフェルミ準位とのエネルギー差が0.8eV以内である。また、ホール注入層3のイオン化ポテンシャルからバッファ層4のイオン化ポテンシャルを引いた値が0eV以上である。さらに、ホール注入層3の少なくとも一部において、Niと、Niとは異なり第3の価数として+3を取る金属Aと、酸素Oと、を含む結晶構造AaNibOcが含まれる。なお、結晶構造AaNibOcに含まれるNiの価数は、+3である。 |