摘要 |
耐炎化工程と炭素化工程をスムーズに通過し得る炭素繊維前駆体アクリル繊維束を提供する。その一部に高密度部を有し、前記高密度部が、以下の条件A及び条件Bを満足する炭素繊維前駆体アクリル繊維束。条件A:前記高密度部の最大糸密度ρmaxが1.33g/cm3以上である。条件B:中間密度点と最大密度領域到達点との間において、糸密度の増加量が繊維束長10mm当たり1.3?10−2g/cm3以下である。但し、「中間密度点」とは、非高密度部の糸密度ρ0と最大糸密度ρmaxとの間の中間の密度ρmを有する部位である。「最大密度領域到達点」とは、密度上昇開始点から距離50mm毎の部位を密度測定点として、順に糸密度(ρ1、ρ2、・・・、ρr、・・・、ρn)を測定した場合に、(ρr+1−ρr)/5で表される繊維束長10mm当たりの糸密度の増加量が1.0?10−3g/cm3以下となる部位Prである。 |