摘要 |
<p>本発明は、セルロース系バイオマスを原料とするエタノール製造方法において、揮発性有機酸を触媒として利用してヘミセルロースの糖化分解を行った後、C5糖化液から揮発性有機酸を回収し、ヘミセルロースの糖化分解の触媒として再利用することにより、処理コストを抑制することを目的とする。本発明は、揮発性有機酸を触媒としてスラリーに添加してヘミセルロースの糖化分解反応を行った後、C5糖化液に硫酸を少量添加し、C5糖化液をエアストリッピング処理することによって、C5糖化液中に含有される揮発性有機酸(スラリーに添加された揮発性有機酸及び副成された揮発性有機酸)を容易に回収することが可能である。回収された揮発性有機酸を触媒としてセルロース系バイオマスの別のスラリーに添加すれば、揮発性有機酸によってヘミセルロースをC5糖類に糖化分解させる際の糖化分解効率を連続して向上させることも可能となる。</p> |