摘要 |
<p>本発明は、インビトロでの多能性細胞の膵臓前駆細胞への分化に関し、該分化は、i)多能性細胞を、TGFβリガンド、線維芽細胞成長因子(FGF)、骨形成タンパク質(BMP)およびPI3Kインヒビターならびに所望によりGSK3βインヒビターを含有する胚体内胚葉(DE)培地中で培養して胚体内胚葉細胞群を作製し、ii)該胚体内胚葉細胞を、アクチビンアンタゴニスト;FGF;レチノイン酸;およびBMPインヒビターを含有する第一の膵臓培地中で培養して背側前腸細胞群を作製し; iii)該背側前腸細胞を、FGF、レチノイン酸、BMPインヒビターおよびヘッジホッグシグナル伝達インヒビターを含有する第二の膵臓培地中で培養し、及び; iv)内胚葉細胞をFGFを含有する第三の膵臓培地中で培養することにより行われる。このように作製された前駆細胞をさらに膵内分泌細胞に分化させてもよい。これらの方法は、例えば、治療や疾患モデルのための膵臓細胞作製に有用であろう。</p> |