摘要 |
本明細書で提供するのは、HDAC阻害剤療法に対する抵抗性のリスクがある癌患者を特定するための方法であって、癌患者から腫瘍試料を入手することと;該試料中の精巣特異的Yコード様タンパク質5(TSPYL5)発現の存在を検出することと;該試料におけるTSPYL5発現のレベルを定量化することと(ここでは、TSPYL5の定義した発現基準と比較して高いレベルのTSPYL5発現が、HDAC阻害剤療法に対する抵抗性と相関する);この相関を適用して、HDAC阻害剤療法に対する抵抗性のリスクがある癌患者を特定することとを含む前記方法である。提供するのはまた、HDAC阻害剤療法に対するポジティブな臨床応答の高い可能性を有する癌患者を特定する方法であって、該癌患者から腫瘍試料を入手することと;前記試料中の精巣特異的Yコード様タンパク質5(TSPYL5)発現の存在を検出することと;前記試料における前記TSPYL5発現のレベルを定量化することと(ここでは、TSPYL5の定義した発現基準と比較して低いレベルのTSPYL5発現が、前記HDAC阻害剤療法に対するポジティブな臨床応答の高い可能性を有する前記癌患者を特定する)を含む前記方法である。関連する方法及び組成物も提供する。【選択図】図3 |