摘要 |
本発明は、式(I)(式中、R1はC1−7−アルキルを表し、R3は場合によりハロゲン又はC1−4−アルコキシで置換されたC1−7−アルキルを表す)で示されるピラゾールカルボン酸誘導体を調製するための新規な方法に関する。式(I)で示されるピラゾールカルボン酸誘導体は、薬理活性成分の調製における基本単位として、例えば、ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤、特にPDE10阻害剤として作用する化合物用に用いることができる。PDE10阻害剤は、統合失調症のような精神病性障害を処置する潜在能力を有する(国際特許公開公報WO2011/117264)。式(I)で示されるピラゾールカルボン酸誘導体への合成的アプローチは、Hanzlowsky et al, J. Heterocyclic Chem. 2003, 40(3), 487-489に開示された方法を適用する国際特許公開公報WO2011/117264のスキーム3に記載されている。しかしながら、記載された酸触媒環縮合条件下、所望の異性体に加えて、望まないN−1置換異性体も相当量形成された。多くの場合、特に大スケールにおいて、この望まない異性体は、反応混合物中で主生成物であり、最大70:30までの割合で望まない異性体が優勢であり、結果として望まない異性体の単離収率は約30%、所望の異性体は約25%となる。 |