全自動無細胞タンパク質製造装備及びこれを利用したタンパク質の製造方法

摘要

本発明は、全自動無細胞タンパク質製造装備及びこれを利用したタンパク質の製造方法に関し、より詳しくは上部が開放された構造で透析膜を備えた多数の透析チューブからなることを特徴とする反応容器を含むタンパク質発現反応部と、前記反応容器を加熱または冷却する反応温度調節部と、複数のピペットを含み、前記ピペットを利用して溶液を吸入または吐出することができるピペットアレイと、前記ピペットアレイを上下前後または左右に移動させて、溶液を移動させることができるピペットアレイ移動部と、磁場印加装置を備えたタンパク質精製部と、タンパク質製造に用いられる溶液を供給するマルチウェルプレートキットを装着できるマルチウェルプレート装着部と、を含むことを特徴とする全自動無細胞タンパク質製造装備及びこれを利用したタンパク質の製造方法に関する。さらに本発明は、親和性タグが結合した目標タンパク質以外にも親和性タグ（Ｔａｇ）が除去された純粋目標タンパク質の合成機能を有していて、最終精製されたタンパク質が溶けている溶出溶液を所望のタンパク質保管用緩衝溶液で多工程透析を介して早く所望の緩衝溶液に自動で交換する機能も持っていて、多数のタンパク質を全自動で簡単に大量製造できる全自動タンパク質製造装備及びこれを利用したタンパク質の製造方法に関する。さらに本発明は、タンパク質製造に必要な溶液が保存されるマルチウェルプレートキット及び透析膜を備えた透析チューブを含む全自動無細胞タンパク質製造用反応キットに関する。本発明に係る全自動無細胞タンパク質製造装備は、全自動で目標タンパク質を発現して精製するだけでなく、タンパク質保管用緩衝溶液に透析できるので、最終製造されたタンパク質をすぐに使用できる長所がある。また、本発明に係るタンパク質製造方法は、多工程で低分子発現溶液を交換して無細胞タンパク質発現に必要なエネルギー源などを持続的に供給することができて、従来の配置形態の無細胞タンパク質製作法を用いて目標タンパク質を得る場合に比べて最大５倍量を取得できて、磁性粒子を利用した目標タンパク質精製時タンパク質分解酵素を利用して不要な親和性タグを除去して純粋な目標タンパク質を製造できるので、産業、医療及び研究目的のタンパク質生産において、タンパク質活性及び構造に否定的影響を及ぼしかねない人工配列が除去された原形のタンパク質を生産できる点で非常に有用である。