慢性若しくは急性疾患又は急性病態に罹患している患者の死亡リスクを低減するための抗アドレノメデュリン（ＡＤＭ）抗体、抗ＡＤＭ抗体フラグメント又は抗ＡＤＭ非Ｉｇ足場

摘要

本開示によれば、抗ＡＤＭ抗体、抗アドレノメデュリン抗体フラグメント又は抗ＡＤＭ非Ｉｇ足場の投与が、重篤な慢性若しくは急性疾患に罹患している患者の死亡リスクを顕著に低減し得ることがわかった。本開示の好ましい実施形態において、前記抗ＡＤＭ抗体、抗アドレノメデュリン抗体フラグメント又は抗ＡＤＭ非Ｉｇ足場は、アドレノメデュリンのＮ末端部分（ａａ１−２１）に位置しているＡＤＭの領域に結合する（図２を参照のこと）。別の好ましい実施形態において、前記抗ＡＤＭ抗体、抗ＡＤＭフラグメント又は抗ＡＤＭ非Ｉｇ足場は、アドレノメデュリンのＮ末端端部（ａａ１）を認識及び結合する。Ｎ末端端部は、アミノ酸１を意味する、すなわち、抗体結合には、配列番号２１又は２３の「Ｙ」が必須である。抗ＡＤＭ抗体、抗ＡＤＭ抗体フラグメント又は抗ＡＤＭ非Ｉｇ足場は、前記好ましい実施形態において、Ｎ末端伸長アドレノメデュリンにも、Ｎ末端修飾アドレノメデュリンにも、Ｎ末端分解アドレノメデュリンにも結合しない。