ヒアルロン酸誘導体，その調製方法，修飾方法及び使用

摘要

本発明は，４位及び５位に二重結合，及び，多糖のグルコサミン部分の６位にアルデヒド基を有するヒアルロナンのα，&bgr;‐不飽和アルデヒドの調製及び使用に関する。この調製方法は，多糖のグルコサミン部分の６位にアルデヒド基を有するヒアルロナンの脱水に基づく。記載されている２種類の方法は，溶液中の脱水，若しくは溶媒，塩基又は他の添加物の非存在下における固体状態での加熱である。この誘導体によって，アルデヒドの部位から多重結合によりアミノ化合物とのヒアルロナン複合体が安定し，それにより実際に生理学的条件下では，アミノ基を含むあらゆる化合物は，このような修飾ヒアルロナンに効果的に固定することができる。ジアミン，又は３つ以上のアミノ基を含む化合物或いはポリマーを使用する場合，架橋ヒアルロナン誘導体を調製することが可能である。記載された溶液は，生物学的活性物質の担体の分野のみならず，生理学的条件下で生物学的に許容可能なアミノ化合物との架橋が非常に需要のある組織工学分野でもかなり優位である。【選択図】なし