冷媒回路用の熱交換器

摘要

本発明は、自動車の空調システムの冷媒回路の双方向の通過流動の可能な熱交換器１に関する。空調システムは、冷却装置モードとヒートポンプモードとが組み合わせられた作動を行うように形成され、熱交換器１は、マルチパスで形成されるが、冷媒の流動方向は、作動モードによって変わる。マルチパスで形成された第１熱交換器１は、ヘッダーパイプ２，３、パスにそれぞれ割り当てられる流路、及び少なくとも一つのヘッダーパイプ２，３の内部体積空間を互いに独立している領域に分割する手段を備える。熱交換器１の第１パスは、最後のパスより大きい流動横断面及び大きい熱交換面で形成される。第２熱交換器１では、冷媒出入口４に冷媒ライン２７の連結のための連結ブロック２８が形成されるが、ヘッダーパイプ２と連結ブロック２８との間に、冷媒出入口４とのさらなる流体連結部として形成された短絡ライン２９が配置される。また、本発明は、熱交換器１のヘッダーパイプ２，３の内部体積空間を分割する装置に関する。ヘッダーパイプ２，３の内部に少なくとも一つの移動可能な分離要素１３，１３’が配置されるが、移動可能な分離要素１３，１３’は、差圧の原理に基づいて形成され、ヘッダーパイプ２，３の内部でのその整列及びそれにかかる圧力差によって開口部を開放または閉鎖する。