摘要 |
被検者の腫瘍の有無についての判定を可能にするばかりでなく、かかる腫瘍が悪性腫瘍か良性腫瘍かを判別しうる、簡便で、かつ副作用や負担が少なく、低コストである腫瘍の診断剤や判定方法を提供する。5−アミノレブリン酸(ALA)若しくはその誘導体、又はそれらの塩を、ALA換算で体重1kg当たり5〜7mg経口投与し、投与4〜12時間後の尿試料を採取する。尿試料中のポルフィリン類とクレアチニンを定量し、ポルフィリン類量を、クレアチニン量で除した値(nmol/gCre)により、腫瘍非保持者と良性腫瘍保持者と悪性腫瘍保持者との区別を判定する。ALA換算で体重1kg当たり1〜3mgのALA類を投与すると、被検者の悪性腫瘍の有無が明確に判定できる。 |