摘要 |
<p>MS部(2)では定量対象の目的化合物由来のイオンの中で最大強度を示すイオンとその同位体イオンの強度とを共に測定する。飽和検出部(33)はイオン強度信号がA/D変換器(31)でデジタル化されたデータの飽和の有無を検知し、データ選択制御部(34)は、飽和がない場合には最大強度を示すイオン強度データを選択し、飽和している又は飽和する可能性が高い場合には同位体イオンの強度データを選択する。後者のデータを選択した場合、イオン強度換算部(35)は既知の同位体存在比から計算される係数を強度データに乗じることで、最大強度を示すイオン強度データ相当となるように強度を換算する。検量線作成時には、こうしたデータに基づいて作成されるマスクロマトグラムのピーク面積と試料濃度との関係から検量線を求め、また、未知濃度の定量時には同様のマスクロマトグラムのピーク面積を検量線に照らして定量値を導出する。</p> |