メタロセン錯体を調製するプロセス

摘要

本発明は、（ａ）Ｐｄ触媒（ビス（トリフェニルホスフィン）パラジウムジクロリド（ＰＰｈ3）2ＰｄＣｌ2）および塩基の存在下で、２−インデニルボラン酸（エステル）を臭素置換化合物と反応させて、対応する架橋したビス（インデニル）配位子を形成する工程を含むプロセスに関する。２−インデニルボラン酸（エステル）が２−インデニルボラン酸のピナコールエステルである場合、本発明のプロセスは、Ｐｄ触媒および塩基の存在下で、２−ブロモインデン化合物をピナコールボランと反応させて、対応する２−インデニルピナコリルボラン化合物を形成する工程をさらに含んでもよい。これにより、本発明は、架橋したビス（インデニル）配位子を調製するための、改良された容易な二工程プロセスを提供し、これは、Ｐｄ触媒（ビス（トリフェニルホスフィン）パラジウムジクロリド（ＰＰｈ3）2ＰｄＣｌ2）が使用される場合、工業的に非常に魅力的である。架橋したビス（インデニル）配位子は、２，２’−ビス（２−インデニル）ビフェニルＺｒＣｌ2および１，２−ビス（２−インデニル）ベンゼンＺｒＣｌ2などのメタロセン錯体の調製にうまく使用できるであろう。これらのメタロセン錯体は、必要に応じて助触媒の存在下で、１種類以上のα−オレフィンの重合、好ましくはエチレンの重合に使用してよい。