摘要 |
摺動部材の摺動状況が今後一層過酷になることが想定され、摺動面間に潤滑油を十分に保持できず、油膜が破断して摺動部材同士が接触するような境界潤滑領域での摺動状態が長時間継続すると、摩耗粉の凝着やアブレシブ摩耗が進行して、最終的に焼き付きによるロックや、異常摩耗に至ることがある。そこで、摺動部材の表面に単に同じ凹部を無数設けるのではなく、摺動負荷に応じて、凹部の形状(大きさ、深さ、開口面積率)を適切に設定することで、より過酷な摺動条件の場合であっても、摩擦損失や摩耗を低減し、高効率、高信頼性の摺動部材を提供する。 |