摘要 |
Ni−Zn−Cu系フェライト材料からなる磁性体部2と、コイル状に巻回されたAgを主成分とするコイル導体3とを有し、コイル導体3が磁性体部2に埋設されて部品素体1が形成されている。部品素体1は、コイル導体3近傍の第1の領域6と、第1の領域6以外の第2の領域7とに区分されている。第1の領域6における磁性体部2の平均結晶粒径D1は、第2の領域7における磁性体部2の平均結晶粒径D2に対し、粒径比D1/D2で0.9以下である。フェライト原料中のCuOの含有モル量を0.2〜4mol%とし、酸素濃度を0.001〜0.1体積%の焼成雰囲気に設定して焼成する。これにより煩雑な工程を要することなく、熱衝撃が負荷されたり外部からの応力が負荷されてもインダクタンスの変動が小さく良好な耐熱衝撃性を有し、かつ直流重畳特性が良好な積層コイル部品を得る。 |