摘要 |
【課題】酸化物イオン伝導体は、酸化物イオンの大きな重量と電荷のために高温での高い機能を発揮するものが多く、低温で機能を発揮させることは困難であった。【解決手段】チタン含有ペロブスカイト型酸化物に含まれる酸化物イオン(O2-)の1原子%以上が水素化物イオン(H-)で置換された、水素化物イオン伝導性を有するペロブスカイト型酸化物。負の電荷をもつ水素化物イオン(H-)をイオン伝導に利用したこの酸化物は、水素化物イオン伝導性と電子伝導性をあわせもつ。ペロブスカイト型チタン含有酸化物を出発原料とし、真空中又は不活性ガス雰囲気中でLiH、CaH2、SrH2、BaH2から選ばれるアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水素化物粉末とともに300℃以上該水素化物の融点未満の温度範囲に保持して、該酸化物中の酸化物イオンの一部を水素化物イオンで置換して酸素サイトに水素化物イオンを挿入する。 |