摘要 |
【課題】空気調和機を暖房機として低外気温で使用した場合でも、環状ピストンが異常摩耗することのないロータリ圧縮機を得ること。【解決手段】環状のシリンダと、軸受部及び吐出弁部を有し前記シリンダの端部を閉塞する端板と、前記軸受部に支持された回転軸の偏芯部に嵌合され前記シリンダのシリンダ内壁に沿って該シリンダ内を公転し前記シリンダ内壁との間に作動室を形成する環状ピストンと、前記シリンダのベーン溝内から前記作動室内に突出して前記環状ピストンに当接し前記作動室を吸入室と圧縮室とに区画するベーンと、を有する圧縮部を備えるロータリ圧縮機において、前記ベーンは、鋼材で形成されるとともに前記環状ピストンとの摺動面にダイヤモンド状炭素層が形成され、前記環状ピストンは、0.15〜0.45wt%のリンを添加したモニクロ鋳鉄で形成される、又は、鋳鉄若しくは鋼材で形成されるとともに外周面に窒化鉄層が形成される。【選択図】図3 |