製紙用の繊維を酵素処理する方法及び組成物、並びにそれにより作製された紙製品

摘要

製紙システムにおいて繊維の漂白を妨げ、及び／又は他の障害（複数の場合もあり）を引き起こすキシラン、ピッチ又はその両方等の有機汚染物質を制御する方法を提供する。該方法は、有機汚染物質を繊維から遊離させるように、その任意の漂白前に繊維をヘミセルロース分解酵素と有機汚染物質除去補助剤とを含有する組成物と接触させることを含む。次いで、処理繊維を漂白し、例えば製紙に更に使用することができる。本発明は、処理組成物及びこれらの組成物で処理した繊維材料で作製された紙製品にも関する。基質の酵素分解を増進する方法、並びにそれを達成する配合物及びシステムも提供する。バイオマス、製紙工場スラッジ及び動物の皮を含む様々な基質を分解するか、又は別の形で加工することができる。酵素分解は１つ又は複数の高分子界面活性剤を加えることによって増進することができる。【選択図】図１