摘要 |
内燃機関に用いられるピストン(1)は、スカートエレメント(8,9)を有しており、このスカートエレメント(8,9)は、内側の面(17,18)と外側の面(14,19)とを有しており、内側の面(17,18)は、スカートエレメント(8,9)がピストン直径「D」の7%よりも肉薄であるスカートエレメント(8,9)の領域に相当しており、外側の面(14,19)は、周方向で見てピン孔軸線(15)の両側に位置する40?よりも多くの角度範囲(20,20’)外に位置するスカートエレメント(8,9)の領域を半径方向外側で画定している。この場合、外側の面(14,19)の面積の比に対する内側の面(17,18)の面積の比が、60%よりも多く設定されている。これによって、スカートエレメントが弾性的に可撓性となる。このことは、ピストンスカートの半径方向の熱膨張時に、スカートエレメントがシリンダ内壁に加える押圧力を減少させる。これによって、本発明に係るピストンの摩擦出力損失ひいてはピストンを備えた機関のCO2排出量が減じられる。 |