摘要 |
油井管などの高級鋼管への電縫鋼管の適用に際し、その品質、特にペネトレータの低減のためプラズマシールド溶接におけるプラズマ作動ガスの成分を抜本的に見直した。その結果、従来知見では見過ごされていた水素無添加もしくは微量添加効果を見出し、最適なプラズマ作動ガスの組成を得ることができた。即ち、鋼板を管状に成形加工しその突合せ端面を溶接する際に、プラズマガンのカソードとアノードの間に供給したプラズマ作動ガスに電圧を印加してプラズマ生成し、そのプラズマで溶接部近傍をシールドするプラズマシールド電縫鋼管の製造方法において、前記プラズマ作動ガスの成分が、体積%で、N2が70%以上90%以下で、残部Arおよび不可避的不純物であることを特徴とするプラズマシールド電縫鋼管の製造方法である。さらに、前記プラズマ作動ガス中に、さらに、H2が1体積%以下含まれていることを特徴とするプラズマシールド電縫鋼管の製造方法である。 |