摘要 |
本発明の課題は、少ない分析試料で高感度に再現性よく前立腺癌と前立腺肥大を識別する方法を提供することである。その解決手段としての本発明の前立腺癌と前立腺肥大を識別する方法は、前立腺特異抗原(PSA)を含む分析試料と抗フリーPSA抗体を固定化した担体を接触させて担体に固定化した抗フリーPSA抗体にフリーPSAを結合させた後、固定化した抗フリーPSA抗体にフリーPSAが結合した担体と末端シアル酸残基がα(2,3)結合でガラクトースに結合した糖鎖を特異的に認識するモノクローナル抗体を接触させて担体に固定化した抗フリーPSA抗体に結合したフリーPSAに末端シアル酸残基がα(2,3)結合でガラクトースに結合した糖鎖を特異的に認識するモノクローナル抗体を結合させ、末端シアル酸残基がα(2,3)結合でガラクトースに結合したN型糖鎖を有するフリーPSA量を測定し、得られた測定量を予め設定された前立腺癌と前立腺肥大のカットオフ値と比較することにより、カットオフ値よりも多い場合は前立腺癌であるかその蓋然性が高く、少ない場合は前立腺肥大であるかその蓋然性が高いと判定することによる。 |