摘要 |
本発明は、バイオミメティックなコラーゲン−ヒドロキシアパタイト複合材料であって、該複合材料は、少なくとも部分的に繊維状のコラーゲン足場を含み、該コラーゲン足場は、円偏光二色性分光法によって示されると、三重螺旋性を有する成熟天然コラーゲン繊維を含み、該成熟天然コラーゲン繊維は、ナノ結晶ヒドロキシアパタイトのエピタキシャル成長した結晶によって少なくとも部分的に被覆されていることにより、該エピタキシャル成長したナノ結晶は、ヒトの骨塩と同じ形態およびヒトの骨塩と同じサイズ、すなわち、30〜50nmの長さおよび14〜25nmの幅を有する、バイオミメティックなコラーゲン−ヒドロキシアパタイト複合材料に関する。本発明はさらに、上記のバイオミメティックなコラーゲン−ヒドロキシアパタイト複合材料を調製するプロセスであって、該プロセスは、a)上記の成熟天然コラーゲン繊維を含む、少なくとも部分的に繊維状のコラーゲン足場を、飽和Ca2+/HxPO4(3−x)の飽和水溶液に浸漬して、複合インプラント材料の形成プロセスを開始することにより、該成熟天然コラーゲン繊維上にエピタキシャル成長したナノ結晶を形成するステップを含み、該エピタキシャル成長したナノ結晶は、ヒトの骨塩と同じ形態および同じサイズを有しており、該プロセスはさらに、b)該水溶液から固形物を分離し、水洗し、乾燥させることによって、該複合インプラント材料の形成プロセスを停止するステップと、c)ステップb)により得られた分離物を任意に殺菌するステップとを含む、プロセスに関する。本発明はさらに、上記のバイオミメティックなコラーゲン−ヒドロキシアパタイト複合材料の、ヒト対象または動物における欠損部位での骨形成、骨再生、骨修復および/または骨置換のためのインプラントまたはプロテーゼとしての使用、または、骨および軟骨の複合再生のためのインプラントとしての使用に関する。 |