摘要 |
レンズ全長が短く、長焦点側の焦点距離を長くして高い変倍比を確保し、ズーム全域において可視領域から近赤外領域まで色収差を良好に補正して優れた光学性能を得ることができる、監視用の昼夜兼用レンズとして用いて好適なズームレンズ系を得る。物体側から順に、少なくとも、正の屈折力の第1レンズ群及び負の屈折力の第2レンズ群を有し、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増大するズームレンズ系において、第1レンズ群は、少なくとも一組の接合レンズを有しており、少なくともいずれかの接合レンズの接合面に、光軸に対して回転対称形状をなし且つ条件式(1)を満足する回折面が形成されていること、及び、条件式(2)を満足することを特徴とするズームレンズ系。(1)130<|fD/RD|<10000 (fD>0)(2)0.15<f1/fT<0.35但し、fD:第1レンズ群中の接合レンズの接合面に形成された回折面の焦点距離、fD=−1/(2×P2×λ0)P2:第1レンズ群中の接合レンズの接合面に形成された回折面の光路長付加量を計算する光路差関数の2次の項の係数、λ0:第1レンズ群中の接合レンズの接合面に形成された回折面の焦点距離を計算する波長、RD:第1レンズ群中の接合レンズの接合面に形成された回折面を有する基板面の曲率半径、f1:第1レンズ群の焦点距離、fT:長焦点距離端における全系の焦点距離。 |