胸郭インピーダンスデータに基づく心房細動や洞不整脈の心機能表示方法、心機能評価システム、及び心機能データ評価プログラム

摘要

胸郭インピーダンスデータから、心房細動や洞不整脈患者の心機能グラフを作成する方法と病態生理学的メカニズムの解析評価方法を提供する。胸郭インピーダンス測定により得られた、（ｄＺ／ｄｔ）ｍｉｎ値とそれに対応する先行ＲＲ間隔（ＲＲ１）をプロットした２次元散布図を作成し、その近似曲線を求める。このプロットの分布形態と近似曲線の傾きから、心房細動や洞不整脈患者の心機能状態が、視覚的かつ容易に評価可能となる。さらに、ＲＲ１と、先々行ＲＲ間隔（ＲＲ２）との比率及び（ｄＺ／ｄｔ）ｍｉｎ値との関係解析により、病態生理学的メカニズムを解析可能なグラフを得ることができ、より詳細に心機能評価が可能となる。胸郭インピーダンス測定法は、患者に身体的負担が少なく容易に反復して検査が行える。本発明により心房細動や洞不整脈患者の診断や治療薬の選択などを客観的に判断する非常に有益な情報を提供できる。