摘要 |
【課題】強度と伸びの両方が高いアルミニウム合金製鋳物部材を製造すること。【解決手段】質量%で、Mg:0.2%以上0.4%以下、Si:1.2%以上5.0%以下を含有し、かつ、全Si量からMg2Siに含まれるSi量を減じた値を過剰Si量とする所定の関係式を満足し、かつ、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるAl−Mg−Si系のアルミニウム合金製鋳物部材の製造方法であって、鋳造された鋳造物の温度を500〜560℃の溶体化温度に1Hr以上保持する処理である溶体化工程と、溶体化工程で得られた溶体化処理物を焼入れ処理する焼入れ工程とを備え、焼入れ工程は、溶体化処理物を、溶体化温度より低く、かつ、常温より高い温度である焼入れ温度まで急冷して当該焼入れ温度に所定時間保持し、その後、常温まで冷却する2段階の焼入れ処理である。【選択図】図1 |