摘要 |
上昇時と下降時で異なる乗りかごの定格速度を有するエレベーターにあって、調速機に係る省スペース化及び構造の簡易化を図る。調速機ロープの上端が巻き掛けられた調速機プーリ(9b)を挟むように2系統のフライボール式調速部(100,200)を配置する。各調速部は、鉛直軸(103、203)の中間位置に介設され、鉛直軸上部を従動傘歯車(102,202)に対し遊動支持とするベアリング(108,208)と、従動傘歯車の内側に配置され、従動傘歯車の回転に応じて変位する振り子(109,209)と、振り子を付勢する調整ばね(111,211)と、鉛直軸のベアリングより上方に固定され、振り子を囲うように配置される速度検出回転体(112,212)と、速度検出回転体の内側に傾きを設けて形成され、正回転時に振り子と係合可能な爪部(113,213)とを備えている。 |