摘要 |
【課題】中和滴定法に基づく酸濃度の測定方法は、測定に使用する水酸化ナトリウム溶液などの塩基性溶液の安定性に乏しく、また、多くのガラス器具を必要とする点からも手間がかかり、日常的な酸溶液の濃度管理には向いていない。さらに、自動滴定装置をはじめとする分析機器は高価で、より安価で簡易的に酸濃度を測定できる新たな方法の開発が課題である。【解決手段】酸性の試料溶液に変色域をpH7以下に持つ酸塩基指示薬を添加し、ガラス繊維濾紙の一端を浸漬させ試料溶液を展開し、任意の時間で展開を止め、その時の液相全体が展開したガラス繊維濾紙の浸漬させた側の下端からの展開距離L及び、添加した酸塩基指示薬の高pH側の色を酸塩基指示薬が呈する領域の展開方向に対する距離Hを測定し、その比H/Lを用いて酸濃度を求める酸濃度の簡易測定方法。【選択図】図7 |