摘要 |
鋳片を意図的にバルジングさせ、その後、未凝固層を有する鋳片を圧下して連続鋳造するにあたり、鋳片をブレークアウトさせることなく更には凝固シェルで内部割れを発生させることなくバルジングさせ、且つ、鋳片の中心偏析並びに厚み中心部近傍での正偏析を軽減する。鋳片10の凝固シェル11の厚みが15mmに達するまでは鋳片支持ロール6のロール開度を鋳型直下での値と同一に設定し、その後、ロール開度を段階的に増加させて鋳片を3〜20mmのバルジング総量でバルジングさせ、その後、鋳造方向下流側に0.5〜5.0mの区間ではロール開度を一定に設定し、次いで、鋳片厚み中心部の固相率が0.2〜0.9の鋳片を、圧下速度と鋳造速度との積が0.3〜1.0mm・m/min2となる条件で圧下ロール7によって少なくとも1回圧下する。 |