摘要 |
制御された薬物送達のためのデンプンに基づくpH応答性ナノ粒子の合成及び特徴づけが記載されている。デンプン対MAAのさまざまなモル比を有するポリメタクリル酸グラフトデンプン(PMAA-g-St)ナノ粒子が、水性媒体中で同時に起こるPMAAのグラフト及びナノ粒子形成を可能にする新たなワンポット法によって合成された。NMRデータは、ポリソルベート80が重合されてグラフトポリマーになることを示した。ナノ粒子は、狭い粒度分布及び多孔質の表面形態を有する比較的球形のものであり、生理的なpH範囲の中でpHに依存する膨潤を示した。粒径及び体積相転移の規模は、PMAA含量及び処方パラメーター、例えば界面活性剤レベル、架橋剤量、及び全体のモノマー濃度などに依存した。その結果は、新たなpH応答性のナノ粒子が、制御された薬物送達のための有用な特性を有することを示した。【選択図】 なし |