薬剤誘発性低酸症の治療

摘要

プロトンポンプ阻害剤などの酸抑制剤と腫瘍治療薬の経口同時投与に起因する胃内ｐＨの変化は、ｐＨによって最大吸収用量が減少する場合、腫瘍治療薬の吸収および経口バイオアベイラビリティに著しく影響を与え得る。さらに、酸抑制剤のいくつかとこれらの薬物の間に特異的な薬物間相互作用がある可能性がある。経口投与ＰＩ３Ｋ阻害化合物であるＧＤＣ−０９４１を用いた胃酸抑制治療法を施されている患者を治療するための方法が記載される。ＧＤＣ−０９４１を用いた治療の間に再酸性化化合物で処置することにより、ＧＤＣ−０９４１のバイオアベイラビリティが向上する。