摘要 |
【課題】脱臭工程を高温条件下で行っても、油脂製品等の油脂中のグリシドール等の増加を抑制できる製造方法を提供すること。【解決手段】油脂に対して、フィジカル精製による脱酸工程、脱色工程及び第1の脱臭工程を行うことによってRBD油を得る工程と、次いで、下記の条件で前記RBD油からなる油脂に対して第2の脱臭工程を行う工程と、を含み、前記第2の脱臭工程後の油脂は、前記第2の脱臭工程における水蒸気の量がトレイ中の油脂に対して1.0〜2.5質量%である点以外は同条件で精製された油脂と比較してグリシドールの脂肪酸エステルの含有量が低減されることを特徴とする油脂の製造方法;230℃を超える温度条件にて、150〜700Paの真空度で30〜180分間、油脂と水蒸気とをトレイ式脱臭装置におけるトレイ中で接触させ、かつ前記水蒸気の量が、前記トレイ中の油脂に対して3.4〜8質量%であること。【選択図】図1 |